けん玉って心技体どれが大切なの?

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このブログでは「心技体」そして「知」に分けてけん玉を語っていますが、心技体ってぶっちゃけどれが一番大切なの?ということをお話ししたいと思います。

最初に結論!

「心技体」どれが一番大切なの?という質問に対する私の答えは3つです。

 ① どれも大切

 ② 自分の実力によってどれが大切かは変わる

 ③ 1つを鍛えれば他の2つも成長していく

①が模範解答なのですが、それでは話す意味がないので今回は②については話します。

つまり、この実力の人には何が求められるのか、今の自分には心・技・体のうち何が大事なのかということを知ってもらいたいと思います。

③については別の記事でお話ししますので合わせてご覧ください。

実力を5つの段階に分けてみる

まず、けん玉の実力を段階に応じて5つに分けてみます。

最初に断っておきますが、5段階で表せるほどけん玉の実力はおおざっぱではないです。

例えば初級者は5級~2級となっていますが、5級と2級では実力は全然違います。

超上級者は五段~全日本クラスとなっていますが、全日本クラスで入賞する方は五段を取ったばかりの人よりもはるかに高い実力があります。

ここでの5つの段階は、求められるものが大体同じというだけで、実力は全然違うということに注意してください。

それでは、実際に各段階において、心・技・体のどれが大切なのかをお話しします。

各段階で心技体どれが大切か

最初にお話しした通り、心技体すべて大切です。

ただし、段階ごとに心技体のどれが一番大切かは違います。

ですので、各段階で心技体がどれくらいの重要度を占めているかを割合で表したいと思います。

初心者(10級~6級)

初心者は、けん玉を始めたての方~とめけんがちょっとずつ出来るようになってきた方です。

この段階は、心の強さは関係ないです。技術があれば誰でも6級レベルになれます。

この初心者の段階で必要なのは、身体の使い方を覚えることです。
膝を曲げることで身体全体を使って、お皿にのせる、けんにさす、という動作を身につける段階です。

もちろん身体全体を使うことが大切なので、ある程度「体」も求められますが、身体の使い方を覚えるのはむしろ「技術」の部分が強いです。

ですから、この初心者の段階ではほとんど技術だけが必要です。
言い換えれば、心と体が備わっていなくても初心者レベルは脱出できます。

初級者(5級~2級)

初級者はひこうきやふりけん、日本一周、世界一周などが出来るようになってきた方です。

けん玉をやったことのない人からすると、これらの技は非常に難しいと思います。
それが出来る方を「初級者」と呼ぶことに抵抗を感じますが、けん玉にはまだ「先の先」があります。
今初級者の方は、中級者~を目指して頑張ってください!

さて、初級者の方に求められるのは、初心者とほとんど変わらないと考えています。

この段階でも技術が大切です。ひこうきやふりけんは腕の引き方、日本一周や世界一周は穴マネジメント(穴をけんに入れやすい位置に持っていく能力)が大切になります。

これらは初心者のところでもお話しした通り、身体の使い方です。体力はほとんど必要ありません。

身体の使い方を覚える=技術を磨く

ということです。ですから、初級者の段階では身体の使い方を覚えて、技術を向上させることが一番大切です。

初心者と初級者で違う部分は、ほんの少しだけ「心」の強さが必要になるということです。

5級~2級レベルになると、検定では10回中3回決める必要のある技が増えてきます。

10回中3回成功する必要がある場合、最初に緊張して数回ミスしてしまうと一気に厳しくなります(厳しくなった気がします)。

その状況で緊張に負けないで成功させるためには、ある程度「心」の強さが必要になると考えています。

また、ひこうきやふりけん、日本一周などの新しい技は、最初はなかなか覚えるのが難しいと思います。

正直なところ私もふりけんは相当苦労しました。。

最初の全然できない状態から、ある程度できる状態になるまでは、継続的な練習が必要です。

できない状態が続くと、そこから脱するために練習するのが嫌になってしまうこともあるでしょう。

それでも練習を継続するには「心」が必要になると私は考えています。

ただ、それも初級者の段階では微々たるものだと考えています。

身体の使い方を覚えて技術を磨くことで、このレベルには到達できると思います。

中級者(1級~準初段)

中級者の方は、初級者の人に比べると心と体がちょっとだけ必要になるかなと思います。

ここで勘違いしないでいただきたいのは、初級者よりも技術がいらないというわけではないです。

中級者の段階になっても、技術が一番大切だと私は考えています。

覚える技があまり増えないだけで、継続的な練習をして技術を身につけることは大切です。

初級者よりも心が必要な理由、体が必要な理由をお話しします。

心の強さが必要な理由

1級や準初段では技の難易度もそうですが、

・もしかめがあること
・バランス技(灯台)があること
・技の規定回数が増えること

などから、心の強さは必要だと考えています。

もしかめは長い時間集中力を切らさないことが大切です。
バランス技は緊張すると力が入ってしまい、うまく静止させることが難しいでしょう。緊張しない心の強さが必要です。
技の規定回数が増えることは、最初にミスが続いても挽回する気持ちの強さが必要ですし、長い間集中する能力も求められます。

大会でも同じですね。準初段になるとクラスが上がる大会が多いです。周りも上手い人が増えます。
その中で委縮せずに普段の自分の実力を発揮するには心の強さが必要ですよね。

体の強さが必要になる理由

これも心と同じような理由です。

・もしかめがあること
・技の規定回数が増えること
・技の種目が増えること

などから、体の強さが必要になります。
大人の方だと、もしかめを100回やるだけで疲れてしまう方もいるでしょう。

体の上下の運動を繰り返すうちに、足が疲れてしまうパターンです。

仮に1000回以上を目指す方なら、何回やっても疲れないようなフォーム、体作りが必要です。

また、準初段では技の規定回数や種目数が増えます。もしかめを除くと、
1級…3種目・合計6回の成功
ですが、
準初段…8種目・合計29回の成功
が必要です。

全部成功できたとしても長期戦になりますね。ここでも体力がないと後半のパフォーマンスを維持できません。

その点で、初心者や初級者と比較すれば体の強さが必要になります。

上級者(初段~四段)

初段以降は、心技体がバランスよく求められると私は考えています。

準初段まではまず技のやり方、身体の使い方を覚えることが大切でした。

しかしながら、そこで技術を学んでしまえば、初段以降の技にも応用がききます。ですから、技術の相対的な価値は下がります。

一方で、心の強さ、体の強さは大切です。

心の強さが必要な理由

・検定の雰囲気
・もしかめの長さ
・種目数の多さ
・規定回数の多さ

上記の理由から、初段以降は心の強さが求められます。

1つ目、検定の雰囲気です。
初段以降の認定は日本けん玉協会の2級指導員以上の指導員が3名以上必要です。

つまり、準初段よりも審査員が多いです。

また、初段以降の認定は1か月に1回しか受けることができません。

これらの要因から、検定では緊張しやすい雰囲気が作られます。その中でも自分の実力を発揮する力が求められます。

2つ目、もしかめの長さです。
もしかめは最大1000回やる必要があります。通常のペースでいけば、7分以上落とさずに実施し続ける必要があります。

これって結構大変ですよね。7分も集中力持たないですからね、普通。それをやり遂げる集中力はすぐに身につくものではありません。

3つ目と4つ目は一気に行きます。種目数の多さと規定回数の多さです。

初段以降って技も多いし規定回数も多いし、長いんですよね、とにかく。

だから集中力も途切れやすいです。気持ちが切れてしまうとミスしやすくなります。

また、苦手意識のあった種目をクリアできた「次の技」や、普段から得意にしている技だと気が抜けてしまいがちになります。
そうするとやはりミスが増えます。

ミスしやすくなると、当然9回目や10回目までやる必要が出てきます。そうすると緊張しますよね。その状態でこれまでのミスを忘れて成功させるには心の強さが必要です。

体の強さが必要な理由

これは心の強さでお話しした内容と同じ理由です。

・もしかめの長さ
・種目数の多さ
・規定回数の多さ

検定中もそうですし、練習のときから多くの技を多くの回数(時間)こなす必要があるので、準初段以前と比較すると体の強さは必要です。

超上級者(五段~全日本クラス)

このレベルに到達すると、ほとんど心の強さで差がつくと私は考えています。

勘違いしないでいただきたいのは、超上級者の技術や体力は、他のレベルの方と比べると段違いです。

五段では新しい技が5つも増えますし、全日本クラスの大会になると非常に難しい技を高い精度でこなす必要があります。

その点で卓越した技術が必要です。また、その技術を生かすだけの体力も備える必要があります。

ただ、そのレベルに到達している方々は、技術は似たようなレベルになっていることが多いです。

検定もそうですし大会もそうですが、基本的には実施する技が決まっています。

ですから、実施する技に対する精度(技術)は徹底的に磨いてきます。その過程で体力もつきます。

ですから、超上級者レベルになると心の部分が果たす役割が相対的に大きくなります。言い換えるなら、心の強さで差がつきます。

正直技術を磨くのはそれほど難しいことではありません。かんたんに言ってしまえば、正しいやり方で練習すればいいだけですから。

大変なのは習得できるまで継続して練習することです。

その過程でたくさん練習すれば体力もつきますから、その点も自然に強くなります。

つまり、高い競技レベルで力がついたときに、「心」の強さが勝敗(合格・不合格)のカギになると私は考えています。

もしくは、高い競技レベルになるために、「心」の強さが必要です。難しい技は覚えるのが大変です。それでも集中して、かつ継続して練習を積み重ねることでしか、その技を覚えることができません。

その過程で高いメンタリティ(心の強さ)が培われます。

話が脱線しますが、全日本少年少女けん玉道選手権大会が毎年8月末に行われます。
その大会では五段レベルの技が規定技として出てきますが、まあミスりませんね笑

というかミスしたら終わりくらいのレベルです。1回ミスしただけで1-0で負けるというパターンも多いです。
技術や体力だけでなく、心の強さもピカイチですよね。

全国大会という晴れ舞台で聴衆が見ている中、難しい技の数々を練習どおりに成功させる心の強さには、尊敬の念を感じざるを得ません。

全国レベルの小学生は本当にすごいです。

緊張感の中で普段の実力を発揮する力、厳しい場面でも成功させて勝ちにつなげる力、スランプの時にも継続して練習を積み重ねて脱出する力、大事な場面で集中して成功させる力、…

いろいろな心の強さが必要なんです。超上級者の方はそのような心の強さが身についた方たちだと思います。

5段階をグラフにしてみる

さて、初心者~超上級者の5段階の、心技体を割合にしてお話ししました。

まとめに入る前に、全5段階をグラフにして表現することにします。

オレンジ色が心、黄色が体、薄い緑色が技です。

心…上級者になるにつれて大切
技…初級者の方は特に大切
体…中級者以降の方は特に大切

何度も申し上げていますが、割合のグラフのため、あくまで何が「相対的に」大切かを表現しているだけです。

心技体はすべて必要だよ、ということを再度ここで申し上げたいと思います。

まとめ

今回は「心技体のどれがけん玉に必要なの?」というお話をしました。初心者~超上級者ごとに求められる心技体の割合はご覧の通りです。

最初に申し上げたとおり、どれも大切です。
今回のお話しでは、初心者~超上級者の各段階で、「より大切なのはこれ」ということを説明しました。そのことが少しでも分かっていただければうれしいです。

そして、けん玉を始めたての方、なかなか上手くならずにスランプ気味の方も、この記事を読んで「今の段階ではこれがより大切なんだな」と感じていただければうれしいです。