糸の長さって長いほうがいいの?短いほうがいいの?【前編】

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けん玉の糸(ひも)の長さを変えることで、技がやりやすくなったり、やりにくくなったりします。

そして、それぞれの技で、糸が長いほうがいいのか、短いほうがいいのかは変わってきます。

「糸は長いほうがいいの?短いほうがいいの?」というのを技ごとに解説したいと思います。

今回は前編として、10級~1級までの技を説明します。

長い、短いの目安は?

初めに、「長い」って糸(ひも)の長さが何cmくらい?「短い」って糸(ひも)の長さが何cmくらい?

という目安をお伝えします。

糸(ひも)の長さの目安

これを元に、それぞれの技について長いほうがいいのか、それとも短いほうがいいのかをお話しします。

それぞれの技の、おススメの糸(ひも)の長さ

最初に断っておくと、大体の技はひもの長さが「ふつう」であれば差し支えなく練習できます。

技ごとに糸の長さを変えるのはむずかしいですし、けん玉をいくつも用意できればよいですが、用意できない場合もあると思います。

ここで理解してほしいのは、「なぜこの技は糸の長さが短い(長い)ほうがいいのか」です。
糸が長いほうがいいのか、短いほうがいいのかを理解していれば、なかなか技が上手にならないときに糸の長さを変えることでうまくいくことがあるからです。

自分の受ける級(段)位の技は、糸が短めのほうが良いのか、長めのほうが良いのか、複数のけん玉を用意したほうがいいのか、一つのけん玉で十分なのかを判断することもできます。

そのための参考としてご覧いただくと、より効果があるでしょう。

大皿・小皿・中皿

糸の長さ…やや短い~ふつう

大皿・小皿・中皿は「真上に上げる系」の技です。これらの技は、ひざを使って十分にしゃがむ必要があります。
糸の長さが長いと、しゃがんだ時に玉が地面についてしまいますから、「真上に上げる系」の技では、糸は短いほうがいいです。

ただし、初心者の方は必要以上に短くしないほうがいいと考えています。短すぎると玉をあげてから皿に乗せるまでの時間が短くなりますので、タイミングがシビアになります。

中級者の方であればそれでも対応できますが、初心者の方はやや短いくらいの長さのほうがタイミングがとりやすいのでおススメです。

ろうそく

糸の長さ…やや短い~ふつう

ろうそくも「真上に上げる系」の技ですから、大皿などと同じく糸の長さはやや短い~ふつうがおススメです。

ろうそくをやるレベルになっていれば、ある程度なれてきた頃でしょうから、思い切って短めにしてしまってもいいでしょう。

とめけん

糸の長さ…短い~やや短い

とめけんも「真上にあげる系」の技ですから、短めをおススメします。
また、皿に乗せる技よりもさらに短くすることをおススメします。

長いほど上に上げたときのブレが大きくなります。
お皿に乗せる技であれば、玉がかたむいても乗せることはできます。

しかし、とめけんのように”穴にさす”技では、玉がかたむくと成功しづらくなります。

そのため、糸は短めのほうが良いでしょう。

ひこうき

糸の長さ…やや短い~ふつう

ひこうきは「前に振る系」の技です。前に振る系の技は、糸の長さが長すぎるとコントロールしづらくなります。

けんをうまくコントロールするためには、糸の長さはどちらかといえば短めである必要があります。

ただしあまりに短くしすぎるとタイミングがとりづらくなりますから、これからひこうきにチャレンジする方は、短すぎはおススメしません。ふつうの長さか、やや短めくらいで練習すると良いでしょう。

中級者の方は糸の長さが短くてもできるでしょう。

ふりけん

糸の長さ…やや短い~ふつう

ふりけんもひこうきと同じで「前に振る系」の技です。糸の長さが長すぎるとコントロールしづらくなります。

玉をうまくコントロールするために、糸の長さはどちらかといえば短めが良いでしょう。

ただしあまりに短くしすぎるとタイミングがとりづらくなります。
玉の回転がはやくなるので、それだけ穴に入れるタイミングがシビアになりますから、これからふりけんにチャレンジする方は、短すぎはおススメしません。ふつうの長さか、やや短めくらいで練習すると良いでしょう。

中級者の方は糸の長さが短くてもできるでしょう。

県一周

糸の長さ…ふつう

県一周は「一周系」の技です。一周系の技は、最初に玉をけんに乗せてから、けんにさす技です。

玉にけんを乗せる際は、糸の長さが短めのほうがやりやすいです。糸が長いと十分にしゃがむことができないので、前後左右にブレやすくなります。

一方で、玉をけんに乗せたあとは、糸の長さはあまり関係ありません。糸はゆるんだ状態ですから、長くても短くても特に問題は生じません。

ただし、あまりに短すぎると糸がひっかかりやすくなります。これは一周系の技では起こりがちな問題ですから覚えておきましょう。

県一周であれば中皿~けんの2ステップなので、糸が引っかかることはあまりないでしょう。
一方で宇宙一周になると、けん先~けん~…中皿~けんで合計8ステップありますから、その分だけ途中で糸が引っかかってしまう可能性が高くなります。

県一周はふつうの長さで実施することをおススメします。

「一周系は糸の長さを短くしすぎるとひっかかりやすくなる」ことを覚えておきましょう。

日本一周

糸の長さ…ふつう

日本一周も県一周と同じで糸の長さはふつうがおススメです。
最初は玉を上にあげて皿に乗せますから、長すぎはダメです。

一方で短すぎると今度は小皿~大皿~けんの途中で糸で引っかかりやすくなってしまいます。

そのため、ちょうど良い長さがおススメです。

世界一周

糸の長さ…ふつう~やや長い

世界一周も基本的には県一周や日本一周と同じです。
ただし、世界一周は小皿~大皿~中皿~けんというように、玉がけんの周りを回転するように移動します。

県一周や日本一周と比べると、より糸が引っかかりやすいです。

そのため、糸の長さは少し長めでもいいでしょう。

世界一周を練習するレベルであれば、糸の長さが多少長くても、最初にお皿に乗せるのは苦労しないでしょう。
ですから、多少長めでも問題ないです。

灯台

糸の長さ…短い~やや短い

灯台は「真上にあげる系」の技ですから、とめけんと同じように短めをおススメします。
糸の長さが短いほうが、真上に上げたときのブレを小さくできます。

けんが少しでもかたむいてしまうと灯台は非常にやりづらくなってしまいます。
これから灯台をマスターしようとしている方は、糸を短くすることで、けんのかたむきをなるべく小さくできるようにしましょう。

ある程度灯台をマスターして、多少かたむいてもバランスを取れるようになってきたら、ほかの技用に長くしても良いでしょう。
一方で灯台のみ練習するのであれば、最初は糸を短くして練習したほうが早くマスターできます。

もしかめ

糸の長さ…やや長い~長い

もしかめは、糸の長さが長ければ長いほど良いです。というよりもむしろ、糸なしのけん玉でやるほうが良いでしょう。

もしかめはお皿に乗せた状態からスタートできますから、糸が短いことによるメリットはありません。

一方でもしかめを長時間続けると、糸がからんできます。糸がからむことによって玉が引っかかりやすくなってしまいます。

糸が長ければからみにくくなりますし、多少からんだとしても影響を小さくできます。ですから、糸の長さは長いほど良いです。

【番外編】1級を受ける場合はどのくらいの長さがいいの?

1級だけ受けるのであれば、糸の長さはどのくらいが良いのでしょうか?
番外編として考えてみたいと思います。

1級で実施する必要のある技/おススメの糸の長さは以下のとおりです。
・日本一周 … ふつう
・世界一周 … ふつう  ~  やや長い
・灯台   … 短い   ~  やや短い
・もしかめ … やや長い ~  長い

1級では、短いほうがいい技と、長いほうがいい技の両方があります。

ですから複数のけん玉を使わないと、すべての技についておススメの長さにすることができません。

つまり、1級を受けるなら、複数のけん玉で受けることをおススメします。

仮にひとつのけん玉で1級を受ける場合は、以下のようにしてみるといいでしょう。

・一周系が得意な方…糸の長さはやや短め

 一周系が得意な方は、灯台をやりやすくするために糸の長さを短めにするのが良いでしょう。
 
 一周系が得意であれば、糸が短いせいでからんでしまうことがあっても、10回以内に規定回数をクリアできる可能性が高いでしょう。それならば、灯台の成功確率を少しでも上げられるように、短めにしたほうが良いです。
 
 もしかめについても糸が長いほうが良いので、糸の長さを短くするのはおススメしないと上で書いています。

 ただし、1級であればもしかめは50回でよいので、50回できるまでにからんで引っかかってしまう可能性は低いです。
 1000回やるなら糸の長さは長いに越したことはありませんが、50回であれば、糸の長さが多少短くても大丈夫でしょう。

・灯台が得意な方…糸の長さはふつう

 灯台が得意な方は、一周系をなるべくクリアできるように、糸の長さはふつうにしておいたほうが良いでしょう。
 
 1級は、灯台は10回中1回成功できれば合格です。そのため灯台がある程度できる方であれば、一周系をやりやすくするために糸の長さを短くしすぎないほうが良いです。

 糸の長さがある程度の長さあれば、もしかめでも糸がからみづらくなりますから、その点でもおススメです。

まとめ

今回は10級~1級に登場する技で、「糸の長さはどれくらいがおススメ?」という内容を説明しました。

最低限、以下を覚えてもらえばOKです。

・糸がふつうの長さなら、どの技もほとんど問題なくできる!

・最初のうち(とめけんくらいまで)は、糸は短めのほうがよい!

・一周系は多少長くてもよい!

糸の長さを最適にすると、技の吸収が非常に早くなります。
成功させやすくなりますし、はやく成長できる
でしょう。

どのけん玉を使うにしても、糸の長さは重要になりますから、今回お話しした内容をぜひ覚えておきましょう!