わかる?できる?上達への近道はどっち?

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今日は、上達への近道はどちら?
という話をします。
けん玉以外にも応用できる話ですから、ぜひ参考にしてみてください。

さっそく行きましょう!

上達に大切な2つの要素

まず、上達には以下の2つの要素が大事だと考えています。

・できる
・わかる

この2つが合わさってこそ、上級者、達人といえるでしょう。

始めてすぐはどんな状態?

始めたばかりのころ(最初)は、
・できない
・わからない
ですから、以下の表でいうと、左下にいると思ってください。

この左下を、初心者と呼ぶことにしましょう。

そして、先ほど説明した、できる×わかる の状態を「達人」と呼ぶことにしましょう。

左下の初心者→右上の達人の領域にいきなり行くことはできません。

その前に必ず、左上か右上の領域をとおることになります。

ここでは、
左上 … 天才
右下 … 見習い

と呼ぶことにしましょう。達人の領域に行くには、「天才」もしくは「見習い」をいったん通ることになります。

この天才、見習いの2つについてお話しします。

天才

天才はいわゆる、「わからなくてもできる」人です。

小学生のけん玉プレイヤーに多いかもしれません。
身体では覚えているけど、誰かに説明しようとするのは得意じゃない人です。

技のコツを覚えるよりも先に、とりあえず練習していたらできるようになっていた、という人は本ページにおける「天才」といえるでしょう。

天才に対する私の考え

この「天才」に対する私の考えは以下の2つです

・全員が天才になれるわけじゃない

・天才→達人になるのは難しい

全員が天才になれるわけじゃない

私は、全員が天才になれるとは考えていません。本ページでの「天才」とは、スポーツでいえばいわゆる「運動神経がいい」人です。

全員が運動神経がいいわけではないのと同じで、全員がけん玉の技をすぐにできる、とは考えていません。

つまり、練習していればできる、というのは少数で、多くの人は「わかったうえで」練習していればできるようになっていく

と考えています。

全員が天才になれるのではないのだから、まずは「わかる」ことが大切です。
そして、わかる→できるの順番はそれほど難しくない
です。

こちらについては下で解説したいと思います。

天才→達人になるのは難しい

一度その技ができてしまうと、そこから「わかる」ための行動をしなくなると考えています。
だって出来ちゃったから。

一度できてしまったら、なかなか「わかる」という状態に持っていくのは大変です。

なぜなら、面倒くさいから。
その技を理解して「わかる」よりも、違う技や難しい技にチャレンジしたくなりますよね?

そうすると、「できる、だけどわからない」まま次のステップに行くことになります。

この状態が完全に悪い、とは言いませんが、わたしは避けたほうがいいと考えています。
その理由を、下で解説していきます。

まとめると、普通の人にとって、「天才」を経由して「達人」になるのは難しいということです。

見習い のほうが上達が早い?

私は、まず技のコツを理解したうえで練習したほうが早く上達できると考えています。

ただやみくもに練習するよりも、「わかった」状態で練習するほうが、練習の質が上がるからです。
同じ練習量でも、技のコツを意識して練習するほうが上達が早くなる
のは当然ですよね?

上で説明したことと重複しますが、「やっていたらできるようになる」という天才にみんながみんななれるわけではありません。

ですから、まず最初は「わかる」ことが大切です。

そして、わかったうえで質の高い練習をすることで、できない→できる状態に早く到達することができると考えています。

わかった状態じゃなくても、練習はしていい!

ここで注意してほしいのは、わかるまで練習してはいけないわけではないという事です。

つまり、わからない状態でもどんどん練習はしていいです。

その練習の中で、「こうすればうまくいくかも!」といろいろ試してみることが大切です。

正しいフォームでできるようになるまでイメージトレーニングだけしかしない、というやり方はむしろ上達を遅くしてしまいます。

わかることも大切ですが、そのあと実際に練習しないとできるようになりません。
ずっと見習いのままです。

例えばサッカーだって、ボールのけり方がわかったところで、実際にボールをけれるようにはなりません。

実際にボールをけってみて、ああでもない、こうでもない、こうしたらどうだろう?
のようにいろいろ試してみることで、初めてボールをけるのが上手になります。

身体を動かして練習することで初めてわかることはたくさんあります。
わかることとできることは違う、という事です。

「どうやったらうまくいくだろう?」と考えつつ練習することが大切です。

「わかる」と他の技に応用が利く

また、この「わかる」状態になることは、その技ができやすくなる以外にも効果があります。

それは、他の技にその知識を応用できることです。

技のコツが「わかっていない」状態だと、それぞれの技が点と点のままとなります。

この状態だと技をマスターするのに他の技のコツを利用できません。

一方で、技のコツが「わかっている」状態だと、点と点が線でつながります。

この状態だと、新しい技を覚える際に、他の技のコツを利用できることがあります。

この技は、◯◯に似ているから、同じ方法でできるかも!

のように他の技のコツを利用することで、その技のコツも早くつかむことができ、結果的に早く上達することができます。

参考① わかる×できるを九九で考えてみよう

ここからは参考です。今回紹介した、

・わかる

・できる

の観点を、小学校2年生で習った(習う)九九で考えてみましょう。

わからない × できる = 天才 の場合

もし何も考えずに九九を覚えるとしたら、合計81個のマスを覚える必要があります。

もちろん、81個くらいなら頑張れば覚えられるでしょうが、覚えるのが得意でない人にとっては大変でしょう。

わかる × できない = 見習い の場合

一方でこんなアプローチもあります。

九九はその性質上、全部覚えなくてもすべてを覚えたことになります。

それは、「かけられる数とかける数を反対にしても、結果が同じになる」という掛け算の性質があるからです。

例えば、2×3 と 3×2 の結果はどちらも6です。
これさえ知っておけば、3の段は全部覚えなくてもいいです。

同様に、皆さんが苦手な7の段もすべて覚えなくてもいいです。

なぜなら、
7×7 = 49
7×8 = 56
7×9 = 63

以外の値は、1の段~6の段までですべて出てくるからです。

実際はこのように覚える人は少ないでしょうが、ここで紹介した、

「掛け算は順番を逆にしても結果が同じ」ということを「わかる」状態にしておくと、3年生以降で習う算数、中学生以降で習う数学にも応用ができるんです。
(詳しい話は長くなってしまうのでしませんが…)

雑談…

ここからは完全に話が脱線しますが、九九の斜めのライン(左上~右下)には、面白い性質があります。

1×1 , 2×2 , 3×3 ,4×4 …と、斜めのラインの数字だけに注目すると、

「差」(赤い四角で囲まれた部分)に規則性があることがわかります。

1 と 4の差 … 3
4 と 9の差 … 5
9 と16の差 … 7
のように、3,5,7と、差が2ずつ大きくなっていますね。

つまり、「差の差」(緑色の四角に囲まれた部分)は、ずっと2のままですね。

これは高校の数学で習う内容なのですが、階差数列(かいさすうれつ)と呼びます。

一般項 An = n ^ 2 は階差数列になります(もちろん、覚える必要はありません)

ただ、高校の数学で習うような内容が、小学校2年生で習う九九の中にも含まれているのは大変面白いことだと思います。

この面白いと感じられるかどうかは、「わかる」ことが必要です。
この性質をそもそも「わかっていない」状態だと、九九が高校の数学に関係あることを知りようがないからです。

日ごろから「なんでこうなるんだろう?」ということを意識していると、このように「わかる」状態になり、その「わかる」状態が、他の分野にも活用できることがあります。

そうやって活用できることに出会えると嬉しいですね^^

参考② 達人のその先!?

本ページではできる×わかるの状態=達人のその先についても触れます。

私は、「わかる」の次のステップとして、「教えられる」状態があると考えています。

上級者の方にはぜひ、この「教えられる」状態になってほしいと思います。

教えることでより自分の理解が深まることにつながりますし、自分が覚えていたコツを再確認するいい機会です。達人から一歩ステップアップすることで、けん玉プレイヤーとして一段階上を目指しましょう。

まとめ

今回は、上達への近道は?というテーマでお話ししました。

・一部の天才は、わかっていなくてもできる状態になる

・けどほとんどの人はそんなに才能がないので、まずは「わかる」ことが大切

・「わかる」ことで質の高い練習ができ、その結果上達することができる

・「わかる」ことで他の技にも応用ができるので、より上達が早くなる

大切なのは、ただやみくもに練習してできるようになることではありません。

一度できてしまうと、そこから「なぜできるのか?」ということを考えなくなります。
つまり、技のコツがわからないまま、「何となくできる」ようになります。

「何となくできる」状態になると、応用が利きづらくなり、その技はできるレベルになっても、
他の技がなかなかできるようになりません。

少し遠回りかもしれませんが、最初は技の練習をするなかで、
「どのようにしたらできるようになるのか」を知ること、つまり「わかること」が大事
だと考えています。

技を理解したうえで練習をすることで、より上達することができますし、
他の技にも活用できる大切な考えを身につけることができます。

このブログでは「知力」をテーマにしている記事が多くあります。
そのような記事を参考にして、ぜひ「わかる!」状態になってほしいと思います。