【灯台】【うぐいす】バランス系の技は重いけん玉が有利!?

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今回は、「灯台」や「うぐいす」などのバランス系の技(乗せたあと3秒間静止が必要な技)についてお話しします。

バランス系の技は、ほかの技に比べると難しいです!
なぜなら、乗せた後に静止が必要だから。

例えば「大皿」なら、大皿に乗せられたらその時点で成功です。
例えば「とめけん」なら、けんが玉に刺さったらその時点で成功です。

一方で「灯台」や「うぐいす」などのバランス系の技は、乗せた後に3秒間体を静止させる必要があります。

「検定や大会などで緊張すると手がふるえてしまい、なかなか静止することができない…」

「ちゃんと乗せられるけど、そこから静止させるのが苦手…」

そういうこと、ありませんか?

そんな方に、ちょっとだけ役に立つ情報を教えます^^

バランス系の技は、けんや玉が重いほうが有利

実は、バランス系の技をやる際はけんや玉の重さがかかわってきます。

簡単に言えば、上に乗せるものの重さが重ければ、静止させやすいということです。

けんを上に乗せる種目(灯台)であれば、けんが重いほうが静止させやすいし、
玉を上に乗せる種目(うぐいす)であれば、玉が重いほうが静止させやすいです。

それはなぜか、ということを説明します。

まさつの力

上に乗せるものが重いほど、静止させやすいのは、まさつ(摩擦)の力が影響しています。

まさつの力(今後はまさつ力(まさつりょく)と言い表します)については高校の理科(物理)で習う内容ですので、ここでは簡単に説明します。

まさつ力 … 物が動くときに、動く方向と反対にはたらく力

このまさつ力があるからこそ、えんぴつの字を消しゴムで消せるし、坂道にとめてある自転車や車が勝手にころがっていかずに静止できます。

私たちがふだん地面に立っていられるのもこのまさつ力のおかげですね。

このまさつ力の大きさは、物の重さと、地面のすべりにくさによって決まります。

①物の重さによってまさつ力が変わる

重い物のほうが、動かすのは大変ですよね。例えば以下のようなイラストです。

荷物を乗せているほうが、動かすのは大変ですよね。
そして、荷物が軽ければ動かすのはラクですが、荷物が重いと、動かすのはより大変になるのは経験でわかるかなと思います。

1枚目のイラストと同じ例をさらに重いものにしたのが2枚目のイラストです。

スーパーなどでよく見かけるショッピングカートを動かすのはラクですが、
ゴミ収集車を動かすのは無理に近いですよね。

ではなぜ、重いもののほうが動かすのが大変か。それは、重い物のほうが大きなまさつ力を受けるからです。

重さが2倍になれば、物が受けるまさつ力も2倍になります。

小学校6年生で習う算数の言葉を使うと、
「まさつ力は、物の重さに比例する」となります。

ですから、けん玉においても、重いほうが受けるまさつ力が大きくなるので有利(静止させやすい)ということです。

②接している面のすべりにくさによってまさつ力が変わる

まさつ力は接している面のすべりにくさ(すべりやすさ)によっても変わります。

例えば雪が積もっている道や、アイススケート場などはすべりやすいですよね。

雪道だとすべりやすい

ふつうの地面だったらすべらずに立っていられるけど、雪道やアイススケート場などですべりやすいのは、地面がすべりやすくなっているためです。

つまり、まさつ力は地面がすべりやすいほど小さくなる、ということです。

一方で、雪道でもすべりにくい靴をはいていれば、すべらずに歩きやすくなります。

また、雪道で車を運転する場合は、スタッドレスと呼ばれるすべりにくいタイヤに替えることですべる(スリップする)ことを防ぎます。

雨の日は長靴をはいたりしますが、長靴は大体の場合すべりにくい素材である”ゴム”が使われています。

大工さんは、すべって高いところから落ちないように、ゴム製の足袋をはいて作業をしています。

つまり、地面のすべりにくさ・すべりやすさに加えて、地面に接する部分のすべりにくさ・すべりやすさも重要、ということです。

けん玉においても同様です。
すべりやすいけん玉 → まさつ力が小さい → 静止させづらい
すべりにくいけん玉 → まさつ力が大きい → 静止させやすい


実際は物の重さよりもこのすべりにくさのほうが、バランス系の技で重要になってきますが、この記事の主旨と離れるので多くは話しません。

すべりにくいけん玉については、以下で解説していますので、参考にしてください。

まとめ

今回は身のまわりのあらゆるところではたらいている「まさつ力」について説明しました。

まさつ力は、物が動くときに、動く方向と反対にはたらく力です。

前に進もうとしたら、後ろ向きにはたらく力で、
左に動かそうとしたら、右向きにはたらく力です。

そして、まさつ力は、

① 物の重さが重いほど、大きくなる
② 接している面がすべりにくいほど、大きくなる


※本当に正確に言うなら、まさつ力は、垂直抗力(すいちょくこうりょく)と静止摩擦係数(せいしまさつけいすう)によって決まります。

という性質があります。

ですから、まったく同じ種類のけん玉を2つ買ってきたとしたら、
(つまり、②のすべりにくさは同じだとしたら、)
重いけん玉のほうがまさつ力が大きいので、バランス系の技がやりやすい


ということです。
※実際に同じ種類のけん玉なら重さはそれほど差がないですが…

本当に細かい話をすると、重いほどやりやすいとは限らないのですが、大学受験レベルになってしまうので説明はしません。

今回は、まさつの力がけん玉にも関係しているんだよ~ということを知ってもらえればそれで十分です。
まだバランス系の技をやったことがない人も、いつかは「まさつの力が大事なんだな」と感じる日が来るかもしれません。

まさつ力に限らず、けん玉をやっていくといろいろな発見があります。
「なんでこうなるんだろう?」という疑問を持ち続けることはとても大切
です。

引き続き、けん玉ライフを楽しんでいきましょう!