けん玉2つ持ちのほうが検定に合格しやすい理由

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本日は、けん玉を2つ持っていたほうが検定に合格しやすい理由をお話しします。

私は検定や大会に向けて、複数のけん玉を用意したほうが良いと考えています。

五段に合格したときも、メインとなるけん玉を3つ持っていました
(実際に五段の検定試験で使ったのは2つです)

大会では、「使用できるけん玉は1つに限る」というルールの大会も多いです。
しかしそのルールだったとしても、私はその大会や検定に向けて、2つ以上のけん玉をもって臨むことをおススメします。

その理由についてお話しします。

2つ持ちがおススメな理由

けん玉を2つ持っていたほうが検定や大会で有利な理由は2つあります。

①けん玉の使いやすさとしての観点

②予備としての観点

順番に説明します。

①けん玉の使いやすさとしての観点

前提として知っておいてほしいことがあります。

けん玉の使いやすさは、そのけん玉自体の性能だけでなく、けん玉の使用期間(どのくらい使ったか)によっても決まります。

1つ目の、けん玉自体の性能について軽く触れたあと、2つ目のけん玉の使用期間についてくわしくお話しします。

けん玉自体の性能

けん玉の使いやすさは、けん玉自体の性能によって決まります。

例えば、
・山形工房の大空
・山形工房の大空プレミアム

この2つは種類のちがうけん玉です。
大空プレミアムのほうは、玉にすべりにくい塗装(とそう)がされています。

そのため、灯台などのバランス系の技をやりやすいけん玉です。

つまり、灯台などのバランス技については、大空プレミアムは「使いやすい」けん玉と言えます。

これが言わば、けん玉自体の性能の違いによって生じる、けん玉の使いやすさの違いです。

けん玉の使用期間

一方で、けん玉の使用期間、つまりどのくらいそのけん玉を使ったかも、けん玉の使いやすさに影響します。

例えば、新品の大空プレミアムと、1年間使いこんだ大空プレミアムとでは、使いやすさが違いますよね。
それが、けん玉の使用期間の違いによって生じる、けん玉の使いやすさの違いです。

では、新品と使い古し、どちらが使いやすいのでしょうか?

答えは、「技によって違う」ので、そちらを下で解説していきます^^

新品はすべりにくい=灯台がやりやすい

基本的に新品のけん玉はすべりにくいです。

※ただし、大空プレミアムやマット加工のけん玉など、「すべりにくい塗装がされているけん玉」に限ります。
 すべりにくい塗装がされていないけん玉については、新品と使い込んだ状態を比べても、明らかな違いは感じないでしょう。

使い込んでいくうちに、塗装(とそう)がはがれていき、徐々にすべりやすくなっていきます。

新品はうぐいすがやりにくい(使い古しはうぐいすがやりやすい)

一方で、新品のけん玉はうぐいすがやりにくいです。
穴の部分がけずれていないため、大皿のふちに乗せたときの「接地面」が小さいからです。
詳しくは下記で解説しています。

まだ級や準初段のレベルで、うぐいすのレベルまで到達していない方は、「ひこうき」や「ふりけん」、「日本一周」で考えてください。

使用期間が長いけん玉ほど、穴のまわりがけずれていきます。
そうすると、穴全体が大きくなったように見えます。

そのため、穴の位置が見やすくなります。
また、穴自体もほんの少しですがけずれて大きくなります。

そのため、「ひこうき」「ふりけん」「日本一周」などの、穴をよく見てやる技・穴に入れる技がやりやすくなります。

灯台もうぐいすもやりやすい状態はない…!

上記の理由から、
新品はうぐいすがやりにくく、使い古しは灯台がやりにくいです。

つまり、灯台もうぐいすもやりやすいけん玉の状態はないと言えそうです。
(もちろん、やりやすいかどうかは、個人の感覚や手入れの仕方も影響するので注意しましょう)

検定試験で考えると、初段以降の技には灯台系のバランス技と、うぐいすが必ず出てきます。

ですから、検定試験のようにけん玉を複数使えるルールであれば、それぞれの技に適したけん玉を選ぶことが合格への近道です。

※注意してほしいのは、多少やりやすさが無くなった状態でも成功できる実力が必要ですし、上級者になればけん玉の手入れをしっかり行って灯台もうぐいすも、どちらもやりやすい状態で本番に臨みます。
 その話は本記事のイイタイコトから外れてしまうので、また後日話します。

具体的なアクションプラン

先ほどからお伝えしているように、
・新品は灯台がやりやすい
・使い古しはうぐいす(もしくはひこうき、ふりけん、日本一周など)がやりやすい

という事実がありますから、検定に向けては以下のようにするのがポイントです。

 ✓ 検定の大半の種目けん玉をやりやすいように、けん玉を使い込んでおく
 ✓ 検定が近づいてきたら、灯台などのバランス系の技用に、すべりにくいけん玉を追加する

上の図の、右側(オレンジの矢印が追加されたあたり)では、水色の矢印で示している”使い込まれた”けん玉が、うぐいすをやりやすい状態になっています。
ですから、この2つのけん玉を使って検定に臨むとよい、ということです。

1つのけん玉でやろうとすると、上の図のように、どちらかの技がやりにくい状態になってしまいます。
その中間(水色の矢印の真ん中くらい)ならいいですが、けん玉がその「ちょうどいい状態」になっているときに、本番のタイミングを合わせることは難しいです。

ですから、2つ以上のけん玉を使うようにして、あらゆる技にも対応できるようにすることがおススメです。
(逆に言えば、1つのけん玉しか使えないルールの大会では、どちらの技にも対応できる状態のけん玉を用意する能力が重要ですね)

“ピーク理論”をけん玉2つ持ちで検証してみる

上でお話ししていた内容は、灯台とうぐいすを例にしました。

これ以降はもう少し一般的な話をしたいと思います。

つまり、灯台やうぐいすなどの特定の技にしぼるのではなく、
けん玉の技全体で考えたときに、そのけん玉が使いやすいかどうか、

というお話です。

ピーク理論

新品のけん玉が使いやすいかどうかと言われれば、答えはノーです。

灯台などのバランス技はやりやすいものの、うぐいすや(ふりけんなどの)穴に入れる系の技はやりにくいからです。
また、使い始めは玉の色や重さ、糸の長さ、肌触りなどが変わるため、慣れるまで時間がかかります。
その点で、けん玉自体の性能が良くても、使いにくさを感じるはずです。

一方で、使い古しのけん玉が使いやすいかどうかと言われれば、その答えもノーです。

うぐいすや穴に入れる系の技はやりやすいものの、灯台などのバランス技はやりにくいからです。

また、使い込むにつれてけん先がけずれて丸まっていきます。そうするとけん先がとがっているときよりも穴に入れる系の技は徐々にやりにくくなっていきます。

そして、「ちょうどよく使い込まれたけん玉」が使いやすいかと言われれば、その答えはイエスです。
上で紹介した新品と使い古しのデメリットがなく、自身の手にもなじんでくるので使いやすいと感じます。

今言ったことをまとめると、ご覧のとおりです。


使いにくい → 使いやすい → 使いにくい の順番になっていますね。

これをグラフにしてみましょう。

グラフのように、最初は「使いにくい」からスタートして、一定期間使うと「使いやすい!」のピークが来ます。
その後さらに使い続けると、また「使いにくい」状態になっていきます。

これを私は「ピーク理論」と呼んでいます。

育てる、きたえる、成長させる、ピーキング

などと言ったりもします。

そして、上の緑色のカーブの一番上のときに大会や検定などの本番を持っていくことが、勝利・合格に向けて重要になります。

大会の時期にピークを持っていくのは上級者の技です。
大半はピークになる前かピークを過ぎた後に大会や本番を迎えてしまいます。

使いやすい状態で本番に臨むことが難しいことを理解してもらえましたか?

このピーク理論が2つのけん玉だったらどうでしょうか?

けん玉2つ持ちのピークは?

けん玉を2つ持っていると、使用期間と使いやすさの関係は、下のグラフのようになります。

緑色のカーブが1つ目のけん玉
オレンジ色のカーブが2つ目のけん玉
です。
※2つ目のけん玉は、緑色のけん玉を使い始めて少したってから使い始めた場合で考えています。

けん玉を2つ持っていると、使いやすい時期を長く続けられます。

1つ目のけん玉のピークが過ぎたところで、2つ目のけん玉が使いやすくなっていきます。
こうすることで、ある程度使いやすい状態が持続します。

そうなれば検定でも大会でも、より使いやすいけん玉で臨みやすくなりますから、いい結果が出やすくなります。

どのくらいで2つ目のけん玉を使い始めるといいの?

1つ目のけん玉に慣れてきて、使いやすくなってきたタイミングで、2つ目のけん玉を使い始めましょう。

このタイミングというのは、1つ目のけん玉が使いやすくなってきたのでどんどん1つ目のけん玉を使って練習してしまいがちです。
しかしながら、そうすると1つのけん玉に頼りがちになってしまうので、2つ目のけん玉を時々使っておくことをおススメします。

【注意!】2つ目のけん玉を使い始めるのが遅いと…

上記のように、けん玉を2つ持ちにすることで、けん玉が使いやすくなる期間を長くすることができました。

しかしながら、2つ目のけん玉を使い始めるのが遅いと、使いにくい期間が生じてしまうことに注意しましょう。

例えば以下のグラフのようにです。

1つ目のけん玉が使いづらくなってきたな…と感じる頃に2つ目のけん玉をようやく使い始める

というペースだと、どちらのけん玉も使いにくい時期ができてしまいます。

仮にそのタイミングで大会や検定に臨むことになると、あまりいい結果は得られないでしょう。

ですから、先ほどお話ししたとおり、「けん玉が使いやすくなってきたな…」と感じた頃に、2つ目のけん玉も徐々に使い始めていく、という作戦が良いでしょう。

一方で、しばらく大会がない場合や、目標としている検定日まで期間が空く場合は、上記のグラフのようにしても大丈夫です。
また本番が近づいたタイミングで新しい3つ目のけん玉を検討してみましょう。

②予備としての観点

①のけん玉の使いやすさとしての観点で、今回話したいことの大部分は説明できているので、こちらは軽く触れます。

中級者~上級者になるにつれて、「予備のけん玉」を持っておくことをおススメします。

そして、その「予備のけん玉」でもメインのけん玉と同じくらいのパフォーマンスができることが重要です。

大会でメインのけん玉が使えなくなる、ということは非常にまれです。糸が直前で切れてしまった場合や、
けん玉の審査に通らなかった場合くらいです。

しかしながら、この「予備を持っておく」ことは、スポーツでは常識・当たり前です。

例えばラケットスポーツであるテニスやバドミントンのプロは、みんな複数のラケットを持っています。

試合中にガット(ストリング)が切れてしまったり、ラケットが折れてしまうことがあるからです。
また、気温や湿度によってボール(シャトル)の飛び方が異なるので、それに合わせて最適なラケットを選ぶことがあります。

最高のパフォーマンスを発揮するために複数のラケットを持つことは必須なのです。

けん玉においては、けん玉自体が折れることは無いでしょうし、糸が切れることも試合前に確認しておけば防げます。

しかしながら、「今日は予備のけん玉のほうが調子がいいな…」と思うこともあります。

メインのけん玉はピークを越えて使いにくくなっていて、予備(サブ)のけん玉のほうが実は使いやすかった、なんてこともあります。

ですから、「予備(サブ)」という観点でもけん玉を2つ以上持っておくことはおススメです。

まとめ

今回は、けん玉2つ持ちのほうが検定に合格しやすい理由についてお話ししました。

①けん玉の使いやすさとしての観点

 けん玉は使用期間によって使いやすさが変わっていく。
 2つのけん玉を併用することで、けん玉が使いやすい期間が長く続きやすい

②予備としての観点
 
 糸が切れたりするような緊急事態や、予備のけん玉のほうが調子のいい日がある。
 そのような場合に備えて、けん玉を2つ以上持っておくべき

けん玉を2つ持つことで、それぞれのけん玉の特長や良いところ、悪いところがわかるようにもなります。
使用していくうちに使いやすくなっていく感覚、使いにくくなっていく感覚もわかるようになります。

2つ以上けん玉を買うことはお金がかかることですが、それ以上のメリットをもたらしてくれます。

今1つしか持っていない方は、ぜひ2つ目のけん玉を試してみましょう!