検定に向けた練習方法のアイディア

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今回は、検定に向けた効果的な練習方法を紹介します。疑似本番(リハーサル)、そして疑似本番よりもさらに効果的な練習方法をお話しします。

ただやみくもに練習してはダメ

最初に断っておきますが、検定に向けてそれぞれの技をただ練習するだけではダメです。

検定本番を想定した練習をしておく必要があるし、検定で普段通りの実力を発揮できるように練習することが大切です。

さらに言うと、検定で普段通りの実力を発揮できなかったとしても、合格できるように練習しておく必要があります。

それでは、どのような練習をすればよいでしょうか

疑似本番をやる

検定に向けてまず最初に「疑似本番=リハーサル」をやりましょう。

ただ技を練習するのではなく、受ける級位・段位を想定した疑似本番をやってみましょう。

例えば、準初段であれば以下の8つの技を最初から死後まででやってみて、全ての技を規定回数クリアできるかどうかを試してみましょう。

8つの種目を連続で実施します。休まずにやると、バテてきてしまって、後半の世界一周、灯台、けん先すべりなどの技が成功しにくくなるかもしれません。

技によってけん玉を替える方は、けん玉を替えた後の成功率が下がってしまうこともあり得ます。

受ける級位・段位の技を通しでやってみることで、自分の弱点や思わぬ落とし穴を発見できることがあります。
実は得意だ、苦手ではないと思っていた技が、通しでやると成功しにくい、なんてこともあります。

疑似本番をやることによって、事前に弱点を知っておきましょう。知っていれば対策できます。
知っていれば検定本番に同じような状態になってもあせりにくくなります。

技ができるようになってきたら、疑似本番を積極的にやりましょう。

疑似本番だけじゃダメ!?もっと効果的な練習とは…

そして、「疑似本番をやり続ける」よりも、私はもっと効果的で、本番で実力を発揮できる練習方法があると考えています

疑似本番だけじゃダメなの?

疑似本番ばかりやるのも十分効果的です。ただし、「いつも同じことをする」というのは、実力向上という観点からすると効果的とは言えません。
なぜなら、「本番は練習とは必ず違う環境」だからです。

本番と練習はどこが違うか?

いくら練習の際に疑似本番をやっても、本番は疑似本番とは違う環境になります。例えば、

・違う場所
・審査員がいるかどうか
・ギャラリーがいるかどうか
・違う時間帯
・違う服装

などなど、様々なコンディションが練習の時と変わります。だから、いくら疑似本番をやっていようと、そのときには味わうことがなかった緊張を本番で感じやすくなります。

ただ、逆に言えば、普段と違う環境となる本番にの検定向けて、いろいろな練習をしておくことで、本番に向けた対策をより効果的にできると考えています。

さて、次から本番に向けた練習を紹介していきます!

① 難しい規定回数で疑似本番を行う

 例えば準初段なら、以下のように規定回数を変えて疑似本番をやってみることをお勧めします。

※規定回数は各自でいい具合に設定しましょう

上の表のように、全ての技をもともとの規定回数+2回でチャレンジしてみましょう。本番は緊張して普段の実力が発揮できません。逆に言えば、実力が発揮できなくても合格できるくらいにレベルアップしておくことが大事です。

また、難しい規定回数でやっておくことによって、必然的に”10回目”を多く経験できるようになります。

この“10回目”は練習のうちに多く経験しておきましょう。

“10回目”=成功できればクリア、失敗すれば不合格。という大事な場面です。本番ではとても緊張します。(私は大の苦手です…)
練習のうちにこの”10回目”を経験しておくことで、より効果的な疑似本番になります。

別の観点で考えると、難しい規定回数でやることは、必然的に「試行回数が増える」ことになります。
それによって、試行回数が増えても大丈夫な体力や精神力を身につけられます。

普段の練習よりも緊張してミスが増える本番では、普段よりも多く試技をしなければならなくなりがちです。
そのため、練習よりも体力的に疲れますし、精神的にも消耗します。
練習のうちから難しい規定回数でやっておけば、その点もある程度カバーできます。 

また、普段から難しい規定回数で練習しておけば、本番はそれよりも簡単ですから、安心・リラックスできて練習以上の結果にできる効果も期待できます。

さらに、普段から難しい規定回数で練習することは、次の級位・段位にも役立ちます。

例えば初段で出てくる宇宙一周やうぐいすなどは、弐段~五段、六段のすべての段位で出てきます。

もちろん、段位が上がるごとに求められる規定回数は増えます。難しい規定回数で練習することは、今いるその”先”も見据えた練習といえます。

② 少ない試技回数で疑似本番を行う

これは①と同じ発想ですが、規定回数を難しくせずに、試技回数を10回から減らすことで”難しく”します。例えば準初段なら、

※試技回数は各自でいい具合に設定しましょう

上の表のように、10回やらない。そうすることで、今より高い成功”率”が求められます。本番よりも難しくなるので、より効果的な練習ができるでしょう。

それ以外のメリットも、①難しい規定回数で疑似本番を行うと同様です。
“10回目”はありませんが、”最後の試技”は練習のうちにより多く経験できることになりますし、次の級位・段位の練習にもなるでしょう。

違うポイントを挙げるとすれば、試技回数が少なくなるので、短い時間でも実施できるという点でしょうか。
今日は練習時間が取れない!というときは少ない試技回数でやってみるのもおススメです。

③ “1回目”と”10回目”を想定して疑似本番を行う

各種目の技を2回ずつ行うという練習方法です。2回とも成功させることができればクリアです。
そして、その2回は、”1回目”と”10回目”を想定して行います。”1回目”と”10回目”というのは、2~9回目と違う状況で技を実施しなくてはなりません。

“1回目”と”10回目”は特別な状況になるので緊張しますし、ミスする可能性も高くなります。
逆に言えば、1回目を成功させることができれば非常に楽になりますし、合格する可能性も高くなります。また、10回目を100%成功させられれば、100%合格するのですから、こちらも非常に重要です。

このように、“1回目”と”10回目”を想定して練習することで、本番に近い緊張感や状況を経験し、慣れておくことができます。
また、“10回目”を想定して試技を実施することで、ミスしたら不合格の場面を意図的に作り出し、集中力を養うことができます。

そして、この練習方法は時間のないときに有効です。1つの技について2回ずつ「だけ」やるので、10分あればすべて終わらせることができます。
今日は忙しくてけん玉をやる暇がない!というときでも10分だけ集中してやってみてください。継続は力なりです。

④ 全ての技を10回ずつ実施する(規定回数に到達しても続ける)

 規定回数に到達したとしても10回ずつ通しでやっておく練習方法も効果的だと考えています。

まず、10回ずつ練習をするということで、量をこなすことができます。
得意な技は自信があるのであまり練習しない→練習不足で本番でうまくいかない、なんてこともあります。

一番得意な技や、普段は絶対にクリアできる技で私は足をすくわれたことがあります。

それを避けるために、量をこなすことをおススメします。練習量=自信なんです。

もちろん練習の”質”も大切なのですが、実力は基本的に量×質です。
量をこなせばこなすほどうまくなりますし、自信が付きます。「これだけ練習したんだから大丈夫」という自信は、本番で安心につながります。

たまには面倒くさがらずに10回やることも大切です。

次に、10回やることは検定をやるうえでの体力づくりに大きく貢献します。

例えば初段~四段では、(もしかめやタイム競技を除いても)10つの技をこなす必要があります。
多くの技をやらなければならないので、後半の技になるにつれて体力や精神力の消耗が激しくなってきます。

体力的に疲れてくると、脚を使えなくなってフォームが崩れてしまい、ミスをする可能性が高くなります。
精神的に疲れてくると、ひとつひとつの動作が雑になってしまったり、諦めてしまったりするでしょう。

そのような事態を避けるために、練習のうちから「最大回数」を想定して練習しておくのが良いでしょう。
本番は緊張してミスが多くなりますから、練習よりも試技回数が多くなります。
そのような状況でも、練習で10回通しでやった経験、体力があれば検定の後半で非常に助けになると思います。

⑤ “コンディション”を変えて練習する

本番の検定は普段と違う”コンディション”になります。

コンディションとは、状況のことです。

それは自分のコンディションもそうですし、周りのコンディションもそうです。

本番と同じコンディションは作り出せませんが、練習でいろいろなコンディションで練習すること=本番に向けた予行練習になると考えています。

やるだけのことはやりましょう。以下にアイディアを挙げます。

・時間帯を変える

普段は寝る前に練習しているという人がいるかもしれませんが、通常の場合検定は日中帯に行われると思います。

「夜しか練習していない」人は、朝や昼、夕方、食前、食後など、タイミングを変えて練習するようにしてみましょう。
人間は時間帯によって体温も違いますし、血圧も違います。それがけん玉のパフォーマンスにも多少は影響します。

夜の練習の場合は部屋の明かりだけでけん玉をやると思いますが、昼に検定をやる場合は、太陽の光が入ってくる場合もあります。

そのような状況に慣れておくために、いろいろな時間帯で練習・疑似本番をやってみましょう。

・服装を変える

練習と本番で服装やくつが違うと、パフォーマンスに影響してしまいます。
例えば普段の練習では部屋着で、ゆったりとした服装でやっているが、本番はきつめの服でやるなどの違いです。半ズボン⇔長ズボン、半そで⇔長そで、メガネ⇔コンタクトなどの違いを気にかけて練習するといいです。

靴も大事な要素です。普段の練習は自宅で裸足もしくはくつ下でやっている人が、本番ではくつ(上ばき)を履いてやるような場合、力のかかり具合が変わるのでパフォーマンスに影響します。

自宅でくつを履いて練習しろとはいいませんが、屋外でくつを履いて練習しておくことも一つのアイディアです。

本番と同様の服装で練習することを想定した場合、足元にも注意する必要があります。

・周りの”人”を変える

検定の本番は認定員に見てもらうことになります。普段から顔見知りの人ならあまり緊張しないかもしれませんが、知らない人に見てもらうのは緊張します。

また、認定員以外にも検定の本番は周りにたくさんの人がいて、あなたを見ているかもしれません。

そのような状況は練習ではなかなか経験できないので、本番は普段と違う状況になってしまい緊張しやすくなります。
普段ひとりで練習している人は、友達や家族に見てもらいながら疑似本番をやる、というのでも十分効果があります。「誰かに見られている」という状況になれておくことが大事です。

欲を言えば、けん玉教室に行き、本番と同じような状況で疑似本番ができるようにお願いするのが一番いいです。

人は「周りから見られている」と感じるとどうしても緊張してしまうものです。その緊張感を本番で初めて味わうことがないようにしたいですね。

・空間を変える

検定の本番を自宅で行う人はまずいないでしょう。自宅で練習していても、本番はけん玉教室などで行うので、場所が変わります。場所が変わるとパフォーマンスが落ちます。

周りの人がいるから、というのももちろん理由としてありますが、単に慣れていない場所だから、というのが大きいです。
例えば照明の明るさ、床の色・硬さ、壁の色、部屋の広さ、温度・湿度、などが違いますよね。ひとつひとつは大したことでなくても、それが組み合わさると大きな影響になるかもしれません。

 - 照明の明るさ、床の色、壁の色 → 玉の穴やけんの見やすさ
 - 床の硬さ → 力のかかり具合、脚の疲れやすさ
 - 部屋の広さ → 距離感のつかみやすさ(音の反響も含む)
 - 温度、湿度 → 自分の体調、静止技の止まりやすさ

などが変わります。
自宅で練習している人の場合、これらのコンディションを変えるのは難しいかもしれませんが、それでも出来ることはあります。

 - 違う部屋でやる
 - 違う向きでやる(体の向きを変えてみる)
 - 違う時間帯でやる(太陽光の有無などで明るさを変える)
 - 屋外でやる

中には難しいものもあるかもしれませんが、1つ実施してみるだけでも十分効果があります。

普段と違う場所でのけん玉に慣れておくことで、普段と違う場所でやる検定に向けた、効果的な練習につながります。

強い人は、どのようなコンディションにも適応できます。本番で高いパフォーマンスを発揮できるように普段からいろいろなコンディションを経験しておきましょう。

⑥ 難しい技で疑似本番を行う(規定回数は据え置きで)

 初段以降の方に特におススメの練習方法です。
例えば初段を受けるとなった場合、以下のように技をグレードアップさせて疑似本番をやってみてはいかがでしょうか。

※技は一案ですので、自分でアレンジしてみましょう。
また、すべての技でアレンジする必要はありません。

上の表だと地球まわしばかりやっているような感じですが、逆に言えば、これだけやり込めば地球まわしは上達できますよね。

ひとつひとつの技を個別にやるのではなく、複合してやることで、効率的にたくさんの技を練習できます。

当たり前のことですが、オレンジ色で塗りつぶしたほうの技のほうが難しいので、成功確率は低くなります。

ただし、練習のうちにこの難易度でクリアできていれば、本番はそれよりも簡単な技ですから、安心・リラックスできます。

また、これは別の練習方法で紹介したとおり、試技回数が増えるので本番に向けた体力・集中力を養うことができます。

また、このように技を複合させて行うことによって、「普段と違う体勢で技を実施する」ことが多くなります。それは2つの効果をもたらすことになると考えています。
 
1つ目は、普段と違う状況で技をやるので、失敗確率が高まるということです。失敗することが多くなった結果、どうすれば成功できるかを考えることができます。

例えば、普通の「地球まわし」なら、「ふりけん⇒地球まわし」をやります。
一方で、「 宇宙一周~地球まわし」なら、「中皿~けん⇒地球まわし」をやることになります。

この違いは体勢の違いを生み、体勢の違いは失敗を生みます。中皿~けんをやった後にその勢いのままで地球まわしをした場合、普段よりもしゃがんでいたり、けんの角度が違うため、ミスしやすいかもしれません。
そのような状況に気付き、そして回避するために、ひとつひとつの技を完了させた後、「普段通りの位置=正位置」に戻るクセをつけられます。
複合して技を実施し、そしてミスをすることで、毎回同じフォームでやることの大切さを実感することができるでしょう。

2つ目は、実は1つ目と反対の考え方です。それは、「どんな体勢でも技を決められるような技術が身につく」ということです。毎回同じフォームでやることは大切ですが、どんな体勢でもできる、ということも同じくらいに大切です。

例えば野球選手なら、素振りでフォームを固めるのは大切だと思いますが、一方で普段と同じスイングができないような球が来ても対応できるようにすることも大切でしょう。

サッカー選手なら、同じパスは来ないので、シュートを打つ態勢はいつも違います。
利き足でシュートするだけの練習をしていては、逆の足でシュートを打っても得点を決められる可能性は下がってしまいます。

それと同じで、けん玉でも完全に同じ態勢で技を始めることも、決めることも不可能です。
それなら、普段からいろいろな態勢で決められるように練習しておく、というのは非常に効果があります。

いろいろな技を組み合わせて実施してみることで、どんな体勢でも技を決められる技術を、身体が覚えてくれます。

⑦ 実施する順番を変えてみる

検定は、自分の好きな技から実施できるわけではなく、あらかじめ順番が決まっていますよね?
疑似本番でもその順番の通りにやる人が多いと思います。

ただ、たまには順番を変えてやってみることをおススメします。

例えば準初段なら、

 とめけん→ひこうき→ふりけん→・・・→灯台→けん先すべり

の順番ですが、これを最後のけん先すべりから始めて、

 けん先すべり→灯台→・・・→ひこうき→とめけん

というようにしてもいいです。もしくはまったくランダムにやってもいいです。大会では、ランダムに技をやるルールも多いです。

違う順番でやることによっていろいろな発見があります。

例えば後半の技を苦手としていた人が、普段と逆の順番(後半の技を最初にやる)でやってみると、上手くいくことがあるかもしれません。
もしそうなったらそれは「体力がなくなって後半のパフォーマンスが落ちている」もしくは「集中力が続かなくなって後半のパフォーマンスが落ちている」というような分析ができるでしょう。

また、技の順番を変えると、けん持ちなのか、玉持ちなのか、(つるし持ちなのか)の順番も変わります。

それによって握り具合が変わったり、紐のねじれ具合が微妙に変わったりします。その結果ミスが増えるかもしれません。

もしそのような状況に練習のうちに気付くことができれば、本番でも対策できます。

ごもっともな発言を↑でしていますが、私が大切だと思うのは、「飽きないように練習する」ことです。

いつも同じ順番で練習していると、正直飽きますよね。
ただ飽きるだけならいいのですが、人間飽きてしまうと、雑になります。雑になると練習効果は下がります

だから、やる技は同じでも、順番を変えてみましょう、ということです。気分転換です。マンネリを防ぐ、とも言えます。ただ機械的に練習するのではなく、つまらない練習の中でも工夫してみるのは、けん玉以外でも大切なことです。

⑧ 得意な技を作る

得意な技を作る=クリアできる確信が持てる技を作る
ということが私は大切だと考えています。

もちろん、検定の合格を考えるなら、最初にやるべきことは「苦手な技をなくす」ことです。

苦手な技以外のすべての技を完璧に成功させても、1つだけ苦手な技があってクリアできなかったら、不合格になってしまいますから。

私もそれには異論ありません。そして、確率論的に言えば、全ての技をまんべんなくできることが、合格の確率を最も高めることになります。

ただ、ある程度苦手な技がなくなってきたら、今度は得意な技を作ることをおススメします。特に初段以降の方は、実施すべき技が10個以上になるため、長期戦になります。

長期戦になると、集中力が途切れる瞬間があったりします。人間ずっと集中を保つことはできません。

長時間集中すると、どんどん精神力を消耗してしまいます。たまには息抜きをしないと、パフォーマンスが落ちてしまいます。それはけん玉に限らず、勉強・習い事・仕事でも同じですね。

だから、途中息抜きできるような技があるといいと私は考えています。

息抜きといっても完全に息は抜けないのですが、得意な技=それほど集中しなくてもできる技を作っておけば、その後の技に向けた”充電”ができます。

「この技はクリアできる自信がある!」という技を持っておくことが、その後の技に対して十分な集中力で臨むための力となります。

※途中に得意な技を作れ!と上で言っていますが、最初や最後の技でも構いません。
最初は緊張しますから、その技が得意な技ならいいスタートダッシュが切れるでしょう。
また、最後の技は一番難しく、そして一番体力的にも精神的にもつらい状況です。
最後で気が抜けてしまっているかもしれません。
そのような状況でも、得意な技ならクリアできるでしょう。
いずれにしても、得意な技を持っておくことは武器になります。

⑨ 練習記録をつける

自分が検定や大会に向けて、どれだけ練習したかということを記録しておくことをおススメします。例えば以下の通りです。

・疑似本番を○○回やった。そのうち△△回合格した。
・世界一周を□□回練習した。××回成功した。

このように練習記録をつけてみましょう。量でわかると効果的だと思います。段位や級位の認定表(認定員が使う、○と×をつけていくやつ)を1日1枚使いながら練習して、その紙を積み上げていってもいいです。

なぜこれをやるかというと、「自分がどれだけ練習してきたかということが目に見えてわかるから」です。

本番はすぐ終わりますが、その本番で高いパフォーマンスを発揮できた人は、その前にものすごい量の練習をしているでしょう。
その練習量を自分で知っておくことが、自信につながります。

例えば、フルマラソンの選手は大会で42.195km走りますが、その大会に向けて何千kmもの長い距離を練習で走ります。
何千km走ったことを自分でわかっているからこそ、「あと42.195kmだけ走ればよい」と思えるし、自分のしてきた練習に自信を持てるからこそ、本番で高いパフォーマンスを発揮できるのだと思います。

練習量が自信につながり、その自信が本番で自分の力となってくれます。逆に言えば、練習が不十分だったなと不安に感じてしまうと、本番でその不安が緊張に変わってしまいます。

だから、練習記録をつけて、「自分はこれだけ練習したんだ」という事実を自分自身で知っておくことが大切です。

⑩ 徹底的に考える

練習や疑似本番を実施するなかで、なかなかうまくいかない場面が出てくると思います。その際に、ただやみくもに練習するよりも、

「なぜ上手くいかなかったのか?」

「どうしたら上手くいくようになるのか?」

を考えてみましょう。技を身体で覚えることも大切ですが、どうすれば上手くいくかを理解するのはもっと大切です。

「けんの角度をこう変えてみたらどうなるかな?」とか、「力を抜いてみたらどうかな?」とか、いろいろ考えたうえで技を実施してみましょう。

上手い人にやり方やコツを教わったら、そのあとは自分で試行錯誤してみることが大事です。

自分で気づいたコツは、他人に教わったコツよりも覚えられます。

だから最後は自分で考えて、試してみて、行動するのがけん玉の上達に大切です。

誰かに言われたこと”だけ”をやるだけでは、自分の思い描く成功はできません。誰かが言ったことを参考にしつつ、自分で考えることが大切です。

まとめ

 検定に向けた練習方法として、以下の10つを紹介しました。

1. 難しい規定回数で疑似本番を行う

2. 少ない試技回数で疑似本番を行う

3. ”1回目”と”10回目”を想定して疑似本番を行う

4. 全ての技を10回ずつ実施する(規定回数に到達しても続ける)

5. ”コンディション”を変えて練習する

6. 難しい技で疑似本番を行う(規定回数は据え置きで)

7. 実施する順番を変えてみる

8. 得意な技を作る

9. 練習記録をつける

10.徹底的に考える

これらのすべてを実践する必要はありません。むしろ、この10個以外の、自分なりの練習方法を確立できればなお良いです。

10.徹底的に考えるで話したとおり、自分で考えて、行動してこそ意味があると思います。

今回紹介した練習方法をベースに、いろいろなことを試してみましょう!