五段より準初段のほうが難しいワケ

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最初に、皆さんにクイズです。

日本けん玉協会が認定する級位・段位のうち、最も取得するのが難しいのは何だと思いますか?
※名誉段位である七段以降は除きます。

正解は、、


個人の感覚によって違いますので、どれも正解です笑

私はタイトルのとおり、準初段が最も難しいと考えています。

級位・段位に詳しい方なら、五段もしくは六段が最も難しいと考えるはずです。
技の難易度が最も難しいのが五段・六段だからです。
※ちなみに六段は成人しか取得することができない段位です。

技の難易度に加えて、五段・六段は技の数や規定回数についても非常に難しく設定されています。
ですから、”模範解答”は五段もしくは六段になるでしょう。

しかし、私は準初段に大きなカベがあると考えています。

私の昇級・昇段歴

参考として、私の昇級・昇段歴を載せます。

私自身、準初段は一発で合格できました。1級~準初段までの期間はわずか1か月ですから、準初段自体は苦戦していません。
それでも、改めて考えてみると、準初段が一番難しい気がしています。
その理由を以下でお話ししていきます。

準初段の難しさ

準初段が難しいと考える理由は以下です。

とめけん、ひこうき、ふりけんの規定回数が5回

これについて詳しく話します。

とめけん、ひこうき、ふりけんの規定回数が5回

準初段の一番の難しさは、とめけん、ひこうき、ふりけんを10回中5回成功させる必要があることだと考えています。

規定回数の話は後ほどするので、まずは3つの技について考えてみましょう。

とめけん・ひこうき・ふりけんができれば全部できる!

・とめけん … 真上に上げる技
・ひこうき … 斜め上に引く技
・ふりけん … 横に引く技


とめけん・ひこうき・ふりけんのざっくりとしたイメージはご覧のとおりです。
実は、段位も含めた規定技は、この3つに大別できます。というよりも、この3種類しかない、といったほうが適切でしょう。
・真上に上げる
・斜め上に引く
・横に引く

言い方を変えると、段位の技で出てくる難しい技も、結局はとめけん、ひこうき、ふりけんの応用技に過ぎません。

つまり、とめけん、ひこうき、ふりけんがしっかりマスターできていれば、ぶっちゃけ全部できます。(もちろん、決して簡単ではありませんよ)

例えば、お皿のふちに乗せる「うぐいす」は、とめけんと同じ真上に上げる技です。
五段の最後で登場する「二回転灯台」は、ふりけんと同じ動作です(引く力の強さが異なるだけです)

ですから、技の見た目は変わっても、基本的な動きは変わりません。

野球で例えると、
時速100kmのストレート … とめけん
時速120kmのストレート … うぐいす

のようなものです。
速い球を打つことは難しいですが、バットの振り方は同じですよね。
タイミングが異なるだけです。

大事なのはフォームをマスターすることです。
このフォームをマスターするというのは、簡単ではありません。

とめけん、ひこうき、ふりけんをしっかりとマスターすることが、とても難しいと私は考えています。

規定回数10回中5回ってどのくらいのレベル…?

さて、規定回数の話を少しだけしたいと思います。
先ほどマスターするのが難しいと話したとめけん・ひこうき・ふりけんの3つの技について、級位と準初段の規定回数をまとめました。

級位では最高3回でしたが、準初段については5回成功させる必要があります。

10回中5回と、10回中3回の違いは微妙なところで、様々な考えがあると思いますが、

10回中3回=マスターしていない人でも、調子が良ければ合格できちゃうライン
10回中5回=マスターした人が、調子が悪くても合格できるライン


だと考えています。

例えば4級はとめけん3回、ひこうき2回、ふりけん1回ですが、
技の数が3つだけですし、10回中3回(もしくは2回、1回)なら運よく合格できることもあります。
別の言い方をすると、級の段階では、技をマスターしていないまま次の級に進めてしまうことがある、ということです。

しかし準初段はそう上手くはいきません。
10回中5回は、「まぐれ」が起きてクリアできる可能性が小さいですし、準初段は技の数が8つと増えるので、より「まぐれ」が起きません。その点で、技をしっかりとマスターしていないと合格できません。

※技の数が多いほど、”数学的に” 合格できる確率は下がります。このお話については別の記事で紹介しています。

検定に合格する確率を数学で考える~その3~

また、体力的・精神的にも大変でしょう。1級までは、技を6回成功させれば合格できます。(もしかめ除く)

しかし準初段では合計29回技を成功させる必要があります。最低でも29回試技を行わなければいけませんから、体力的も大変ですし、集中力も求められます。
その点で、級位よりもレベルアップしないと合格することができません。

以上の理由から、それまでの級位と比較すると、準初段は格段に難しくなると考えています。

まとめ

今回は準初段が最も難しい理由についてお話ししました。

✓とめけん・ひこうき・ふりけんをマスターするのが難しい

✓準初段はとめけん・ひこうき・ふりけんを10回中5回成功させる必要がある
 ⇒まぐれで合格できない

✓難しい技はとめけん・ひこうき・ふりけんの動きを応用しただけ

この3つを覚えておくと良いでしょう。

10級だって最初は簡単ではありませんし、1級だって初段だって簡単ではありません。
しかしながら、とめけん・ひこうき・ふりけんの基本のフォームをマスターしてしまえば、あとは練習あるのみです。必ずできるようになります。

何度もお話ししているとおり、簡単ではありません。

ただし、簡単ではない=できない ではありません。
簡単ではないけれど基本の積み重ね、日々の練習の積み重ねで必ずできるようになりますから、焦らずにチャレンジしてみましょう!